NPO法人リスペクトアニマルの活動をご紹介します
Care is activism
すべての動物たちには、幸せに生きる権利があります。
すべての動物たちは、幸せを望み生まれてきます。決して苦痛に満ちた暮らしを望んで生まれてくるわけではありません。
肉食主義(カーニズム)社会に生きている私たちは、右手で犬や猫などのコンパニオンアニマルをかわいがりつつ、左手にはナイフを持って、鶏や牛、豚などの畜産動物を殺して食べています。
畜産動物たちは、私たちの食欲と味覚とを満足させるために、苦痛とともに成長させられ、搾取され、そして殺されるためだけにこの世に誕生させられます。
(畜産動物の現状を知るには、ドキュメンタリー映画「DOMINION」をご覧ください⇒Dominion(ドミニオン)
私たちは、畜産動物の保護養育を行い、畜産動物のマイクロサンクチュアリを運営しています。食べられる動物たちも、私たちと同じように、ひとりひとりがかけがえのない生命であり、ひとりひとりが輝ける個性をもっています。
彼/彼女らを、機械化されつくした工場畜産のベルトコンベアから救出し、保護養育することは、天文学的な数の動物の生命を無意味に殺害する、既存のフードシステムへの挑戦でもあり、思いやりと優しさがあふれる社会変革のための行動です。
今はヴィ―ガンである人々も、そのほとんどが、過去には、動物を殺した肉を食べていました。私たちはその事実を忘れてはいけません。
また、動物たちの立場から見れば、ヴィ―ガンであろうとなかろうと私たちは、加害する側の種族の一員だということを認め、他者と社会に対して常に謙虚にふるまい、けれども、「動物たちへのシステム的な暴力に対して、自分はできうる限り加担しない」という決意をもって社会変革の道のりを歩みます。
「怒り」によって人々と社会が変わることはなく、「理解」と「共感」、「思いやり」によってこそ、動物たちに優しい社会は形作られていくと信じています。
(NPO法人リスペクトアニマル設立趣旨書はこちら⇒設立趣旨書)
欧米には、広大な敷地に何百人、何千人もの動物を保護養育している、大規模なサンクチュアリが数多くあります。しかし、その運営では、「ひとりでも多くの畜産動物たちを救う」という使命から規模拡大へのプレッシャーをともなったり、管理業務の肥大化や、多くの寄付金を外部資金に依存することによるケアのあり方への自己矛盾を抱えがちです。
本来、ファームアニマルサンクチュアリの原点は、早急に、ひとりひとりの動物に質の高いケアを行うことです。そのためには、特に土地の狭いこの日本では、大規模サンクチュアリをモデルにするのではなく、個人、あるいは数人の仲間で極小規模に運営するマイクロサンクチュアリがモデルになるではないでしょうか。
マイクロサンクチュアリ・モデルでは、ヴィーガン活動家の個人あるいは数人の仲間が、自ら畜産動物を保護養育し、ケアという実践を通して、自身のヴィーガンスピリットを深め、活動を広げていきます。
その点と点がつながり、ネットワークを広げることで、養育のための情報と体験を、他の活動家と個人レベルで共有していくことが容易に、そして可能になります。
ヴィーガンの役割の1番目が「食べない」(実践)、2番目が「広める」(活動)としたら、3番目に「ケアする」(介護)、つまり畜産動物を養育する、ということになるのかもしれません。
「世界中で何千億という動物たちが、日々、人間の手により殺されている中で、ただひとりのあるいは数人の動物を保護養育することにどんな意味があるのだろうか…。」
「それよりもより数多くの動物たちを救うために、社会システムを変えるべきではないのだろうか…。もちろんそれも重要かつ早急な活動テーマだろう…。」
そんな問いかけを自問自答しながらも、唯一、確かなことは、「わたし」や「あなた」がその動物を保護養育しなければ、そのひとりの、数人の動物たちは、まぎれもなく食料システムの犠牲者になっていたということではないでしょうか。
畜産動物のひとりから保護養育し始めたら、そこが「マイクロサンクチュアリ」です。 “Small is beautiful”-規模が小さいということはよいことだと考えています。
(翻訳機能を使ってこちらをご参照ください⇒Microsanctuary Resource Center – sanctuary is a state of mind)
2025年12月1日、5人の女の子の鶏たちが、保護されて私たちのマイクロサンクチュアリにやってきました。初めての住人たちです。 野生動物から身を守るために、四方を目の細かな金網で囲まれています。(このあたりの最大の天敵はイタチで、イタチは500円玉ほどの穴があれば侵入して、鶏たちの血を吸います。)天井部分もかこまれているので、野鳥との接触も避けられ、鳥インフルエンザ感染の心配も必要ありません。120㎡の広さの、元は畑だったところに5人という少人数でのびのびと暮らしています。 食料システムからのがれ、日長一日、草や土をついばんでいる彼女らをみていると、心からの平和を感じます。
私たちひとりひとりには「何を食べるのか」、を決める選択の自由と権利があります。
漠然と無意識に、何かを食べるのではなく、自分が食べるものが、消費するものが、この世界を形作っているという意識をもちながら、自分の食べものを見つめなおしてみませんか―。そこには、今まで自分が知らなかった世界があることでしょう。この食べものが、どのように自然生態系や環境に影響を及ぼしているのか。この「肉」は誰がどのようにして作っているのか。など新鮮な驚きと覚醒があるに違いありません。
私たちは、私たち自身が「何を食べるのか」によって、世界をより良い場所へと変える力をもっているのです。
肉食は、「あたりまえの」「当然の」「普通の」食生活ではありません。ひとりひとりの人間が選択をして(無意識に選択させられて)、肉(殺された動物の死体)を食べているのです。
私たちが肉食について何ら疑問をもたず、今まで通り続けていけば、工場式畜産動物の悲惨な現状は、決して変わることはありません。しかし、ひとり人間が肉を食べる量を少しずつでも減らしていけば、この世界は確かに動物たちにとっても、私たち人類にとっても住みよい場所となるのです。
すべては私たちひとりひとりの意識にかかっています。
(翻訳機能を使ってこちらをご参照ください⇒Food Empowerment Project)
野鳥が航空機や風力発電に鳥がぶつかるバードストライク、ビル建築物等のガラスにぶつかるウィンドウストライク(米国では年間10億羽以上)など、私たち人類の活動によって引き起こされる野生動物の殺傷の中でも、もっとも大きなもののひとつが、ロードキルではないでしょうか。
推定値によると、全世界では、毎年20億体以上(米国で毎日100万体)の脊椎動物が車によって路上で殺されています。昆虫にいたっては、(ナンバープレートの範囲面積で走行距離10㎞ごとに2匹の昆虫が殺されているというオランダの研究結果があり)世界規模の走行距離に換算すると、全世界では年間223兆もの数に上ると推定されます。
そもそも、日本では、ロードキルの現状を知るための具体的な調査研究は、まだまだ始まったばかりで、きちんとした統計がないのが実情です。
日本の道路交通法では、野生動物を轢いた場合には運転者は警察へ通報をしなくてはいけないことになっていますが、警察署では、他の通報と混在して事務処理をしているために、その数を把握することが困難になっています。
世界の漁業における野生魚の捕獲が約2兆匹、養殖魚が約1240億匹(漁獲量は重量―tトンで公表されているので、魚の種による個体重量には大きなばらつきがあるため個体数で表すのは困難なのですが)と推定されていますから、昆虫までも含めると野生動物のロードキルの殺傷被害の大きさが、容易に想像できるでしょう。
ここ西予市の農村地帯では、カエル、カニ、トンボ、バッタ、ミミズ、ヘビなどの小さな野生動物のロードキルは、きわめて日常的な光景です。それらを目撃するたびに、暗鬱な気持ちにさせられます。
野生動物の被害の大きさを表す数字を目の当たりにして、私たちはそれらを非現実的なただの数字としてしかとらえられず、しばしば無力感に陥ってしまいますが、私たちひとりひとりにできることがないわけではありません。
可能な限り車を運転しないようにすること。マイカーを手放すこと。さらには運転免許証を返上することなどです。車を運転しなければ、カエルやヘビ、カニ、タヌキ、シカ、キツネなどの野生動物を、少なくとも自分で轢くことはなくなるでしょう。
苦しみ殺される多くの畜産動物の存在を知り、可能な限り「自分は食べない」と決めるヴィーガン的な考え方と同様に、「自分は轢かない」と車の運転を可能な限りやめるのです。
野生動物のロードキルを防止するためには、野生動物が通れるアンダーパスをつくる、野生動物の飛び出しの危険を伝える標識を設置する、あるいはドライバーへの教育啓蒙をはかる、などさまざまな方法がありますが、まずは野生動物の生息地域に道路を造らないこと、そして道路を走る車の絶対数を減らすことが、根本的な解決策だと考えます。
「ファームトランジション」とは、持続可能な農業への転換、または食料システム全体の変革をさす広義の言葉ですが、ヴィ―ガン活動では酪農・畜産農場の植物性食品他業種への移行を意味します。
既存の食料システムから飼育動物をなくし、植物を栽培・加工する業種へと転換することで、持続可能で安定的な農業、ひいては持続可能な地球環境をめざします。
酪農・畜産業は、森林伐採、水質汚染、土壌の枯渇、温室効果ガスの排出などにより、地球環境に壊滅的な影響を与えており、気候変動の大きな要因となっています。
小規模の畜産農家は、利益率の低い業種であることから、低賃金労働を強いられ、世代交代における事業の継承や、大規模農業関連会社からの搾取、圧力などの大きな問題を抱えています。ある農家さんは、「廃業したくても廃業するための資金が莫大なので、やめたくてもやめられないのが現状だ」とこぼしていました。
世界は、人々の健康や持続可能な地球環境といった観点や動物福祉の高まりにより、動物性食品から植物性食品へとシフトしはじめています。
日本の酪農・畜産農家は、急激な少子化、さらにはコロナ禍による海外飼料の高騰により、かつてないほどの危機に直面しています。
海外では、そのような小規模酪農畜産農家が植物栽培農家への転換を図るときに必要で具体的なプログラムを提供し、畜産動物たちの苦しみとそこで働く農家の苦しみを軽減できるよう支援しています。
日本では、この取り組みは始まったばかりで、まだまだ組織的な支援やプログラムはありませんが、北海道道東地方のある町では、パイオニア的に事業化されつつあります。
(翻訳機能を使ってこちらをご参照ください⇒Farm Transitions)
| 団体名 | NPO法人リスペクトアニマル |
|---|---|
| 設立 | 2023年3月29日 |
| 所在地 | 〒797-0035 愛媛県西予市宇和町河内176-2 |
| 代表者 | 安岡カタラン菊之進 |
| 事業内容 | 畜産動物保護活動 / 普及啓発活動 / 支援受付 |
| お問い合わせ | TEL 0894-69-5323 |